花王は、自社の機能性表示食品に活用してきた、茶カテキンとコーヒー豆由来クロロゲン酸類の原料販売を開始した。同社のケミカル事業部門を通じて、さまざまなパートナーとの積極的な協業を開始するほか、機能性表示食品届出の業務サポートや製品開発サポートなど、広範囲のソリューションサービスを提供する。
同社はこれまでのポリフェノールの研究において、茶カテキンは「BMIが高めの方の体脂肪を減らす」「BMIが高めの方の内臓脂肪を減らす」という機能性、コーヒー豆由来クロロゲン酸類では「血圧が高めの方の血圧を下げる」といった機能性があることを見出し、「ヘルシア」シリーズのトクホや機能性表示食品として商品化してきた。
原料販売にあたり、機能性表示食品対応素材として、届出に必要な機能性の科学的根拠である研究レビューを提供するとともに、安全性評価や生産・製造および品質管理なども含め、円滑に届出ができるよう包括的なサポートを行う。また、苦味抑制や食品加工などの同社が有する技術、商品配合や製造・品質管理に関する知見の提供を行い、製品開発面でもサポートする。
茶カテキン「ルナフェノンT-100」は、茶カテキン含量を36.0%、カフェイン含量4.0%に規格した淡い緑黄色の粉末素材。気になる苦味や雑味を低減し、伝統的な急須で淹れた緑茶本来のおいしさと健康機能を両立した。「ルナフェノン C-100」は、クロロゲン酸類を豊富に含む厳選されたコーヒー豆から有効成分を丁寧に抽出した、自然なコーヒーの風味を呈する粉末素材で、コーヒー豆由来クロロゲン酸類を12%に規格している。ルナフェノンT-100の荷姿はクラフト袋(10.5kg)入り、ルナフェノン C-100は13kg箱入りでの提供。今後、販売計画に合わせて生産・供給体制も柔軟に対応していく予定である。
その第1弾として、ダイドードリンコが20日に発売する機能性表示食品(BMIが高めの方の内臓脂肪を減らすこと)の新炭酸飲料「The BURNING」にルナフェノンT-100が採用されている。