日本葉緑素は、中性域で鮮やかな青色を呈する天然素材として国内外で注目を集めるバタフライピーの花弁から抽出したエキス製品を開発し、今秋からサンプルワークを開始した。
バタフライピーは主に熱帯地域に生息するマメ科の植物。青色の花弁が大きく開いた様子が蝶に似ていることからButterfly Pea(バタフライピー)と呼ばれている。東南アジアの国々では、古くから食品の色付けやハーブティーとして馴染みあるもので、米国FDAでは天然系着色料として申請が承認された事例もある。日本では花弁を用いた製品が、食品や化粧品など様々な用途で利用されている。
新製品の「バタフライピーカラー20D」は、タイ産の乾燥花弁から抽出したアントシアニン系色素含量を規格化(10%E値色価20)した水溶性の粉末製品で、中性域で非常に鮮やかな青色を呈するのが特長。抗酸化能の高い成分テルナチンを豊富に含む。ハーブティーやラテ、ゼリー、グミ・キャンディなど飲料やデザート、菓子類に幅広く利用できる。
液体タイプも揃えており、還元水あめを配合して安定化を図った液体品は小分けタイプ(100g入り)から販売する。
同社は、本社工場においてFSSC 22000やHalal認証を取得し、各種葉緑素やクチナシ色素をはじめ、食材としても馴染みの深いイカスミやサフランを用いた独自性のある天然系着色料を市場展開しており、天然由来の新たな青色素として幅広く紹介していく。