アスク薬品では、同社が取り扱っている「グリーンオート乾燥エキス Neuravena®」の臨床試験における最新データを紹介している。19~34歳の男女健常者20名を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照試験で、Neuravena®(800mg)を単回摂取した際の認知機能に与える影響を測定。摂取60分後に脳波測定下で認知課題を実施し、得られた脳波からERPs(事象関連電位)を分析した。
【試験結果】
●ストップシグナル課題
Neuravena®摂取群は正答時の総反応時間が有意に短縮。正答率は低下しなかった。
プラセボ群は反応時間が延長し、正答率が低下した。
ERPs:摂取群はプラセボ比で脳電位ERNおよびN2の振幅が有意に低下した。
●聴覚オドボール課題
Neurabena®摂取群は正答率に群間差は認められなかった。
ERPs:摂取群はプラセボ比で脳電位P3aおよびP3bの振幅が有意に低下した。
これらの結果より、Neuravena®の800mg単回摂取は、実行機能、処理スピードおよび注意力を要する課題において、認知パフォーマンスに良い影響を与えることが示唆された。
【グリーンオート乾燥エキス Neuravena®】
主に東欧のグリーンオート(オート麦開花時)の地上部を原料にスペインで抽出・製造された製品。Isovitexin(フラボノイド類)を含んでおり、油性成分を除去する処理を行っているため、水に溶けやすくなっている。海外で複数の試験結果が報告されており、これまでに認知機能サポート、注意力・集中力・作業持続性の向上などが確認されている。