関連トピックス

グアーガム分解物のマウスにおけるサルコペニア肥満抑制効果を発表

京都府立医科大学内分泌・代謝内科学の福井道明教授と太陽化学らによる研究グループは、グアーガム分解物が糖尿病モデルマウスのサルコペニア肥満を改善することを明らかにし、12/11~12にオンラインにて開催の第19回日本機能性食品医用学会総会で発表する。

研究グループは、発酵性水溶性食物繊維のなかでも、ガラクトマンナンという特徴的な構造を持つグアーガム分解物に注目し、そのサルコペニア肥満に対する効果を動物実験により検証。8週齢の糖尿病モデルマウスに通常食(ND)、食物繊維除去食(FFD)、5%グアーガム分解物混入食(PHGG)を8週間投与し、サルコペニア・肥満に対する作用を組織学・細胞生物学的に評価した。

その結果、NDおよびFFD群では過食及び運動不足により有意なサルコペニア肥満が観測された一方で、PHGG群では耐糖能障害の改善、基礎代謝低下の改善、握力低下・筋肉減少の改善、内臓脂肪量の減少、脂肪肝・脂質代謝改善作用が確認された。また、PHGGがサルコペニア及び肥満に有効であった機序として、便、血液中の短鎖脂肪酸の増加、筋肉中の分岐鎖アミノ酸の上昇、飽和脂肪酸の排泄の増加、骨格筋の筋萎縮関連遺伝子の発現低下および小腸の炎症関連遺伝子の発現低下、小腸粘膜固有層における炎症細胞の減少が明らかにされた。

■第19回日本機能性食品医用学会総会での発表
12月12日(日)シンポジウム5 サルコペニア・フレイルと機能性食品
発表演題:グアーガム分解物のサルコペニア肥満抑制効果への期待
濱口真英1、岡村拓郎1、水島かつら2、安部綾3、小関誠3、内藤裕二2、福井道明1
1京都府立医科大学 内分泌・代謝内科学、2京都府立医科大学 生体免疫栄養学講座、3太陽化学(株)ニュートリション事業部

関連記事

  1. 結晶セルロース HACCP制度化を踏まえた衛生管理の改善事例を学ぶ
  2. デュポン、プラントベース素材の新コンセプト「Danisco Pl…
  3. 【事例から学ぶ】品質管理の強度を高める取り組みを紹介
    \…
  4. ヒトはイチゴの食味を味と香りの双方で判断する
  5. 機能性表示食品で、新たな機能性関与成分により受理された商品
  6. 林原と、ナガセケムテックスの生化学品事業を統合へ
  7. 静岡県科学技術振興功労表彰で
    岡村社長が「研究開発功労者…
  8. 食品と開発 ニュース 中国現地で加工食品のソリューション開発を提供

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP