原料の成分確認や製造工程の管理・製品の品質評価または栄養評価のための食品の成分分析は、高まる品質への要求と食品を取り巻く法規制の改正の中で、分析項目、頻度とも増えており、その重要性が年々高まっている。
わが国では、まだケルダール法やソックスレー法など公定法に則った分析技術が一般的だが、米国などではこのような環境改善ニーズが大きく、新しい分析法がAOACなどに取り入れられ、環境対応型の分析装置の導入が進んでいる。今後はわが国でも国際的な規格との整合性が求められることになりそうで、分析法にも新しい技術が取り入れられていくものと思われる。
本稿では、食品成分分析の公定法と迅速・環境対応法として紹介されている各社の食品成分分析装置についてみていく。
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