技術・機器の記事

被験者に依らない再現性のある食物の咀嚼評価を実現

実験、研究用ロボットや装置の設計製作を手掛けるオキノ工業ロボティクスは「模擬咀嚼装置」(写真)を開発した。同社はリード線で数多くの販売実績を持つオキノ工業からロボットとメカトロ機器開発事業が分離し2020年に設立された。分社以前より食物テクスチャー計測装置や顎運動訓練ロボット、口腔ケア実習ロボットなど、非産業用の各種ロボットを中心に既存の装置では実現できなかったソリューションの開発とメカトロ機器の設計製作に注力してきた。

模擬咀嚼装置は、繰り返し咀嚼による被験者に依らない再現性のある食物の咀嚼評価を実現するほか、香気成分分析前処理にも貢献する。同装置は、咀嚼力:3~500 (N)、咀嚼速度:0.1~2(回/s)で、咀嚼方法は垂直運動と垂直軸周り回転によるすり潰しの選択が可能。目的に合わせた上下顎交換が可能なほか、咀嚼試験オプションでは6軸リアルタイム測定と人工唾液滴下、香気成分分析前処理オプションではGC-MS分析前処理用気密仕様や恒温装置による温度管理も対応する。

このほか、咀嚼力:3~200 (N)、咀嚼速度:0.3~2(回/s)で、咀嚼方法は垂直軸周り回転によるすり潰し(手動)の「簡易型模擬咀嚼装置」もラインアップしているほか、目的に応じたカスタマイズにも対応する。

関連記事

  1. 100Vで使用できる移動可能なキャスター付き集塵機マイコレクター…
  2. キヤノンITS、異物・品質検査に画像AI技術を採用
    新世代…
  3. 高濃度・高粘度での大流量循環運転が可能なムゲンフロー®を初披露
  4. MORESCO 従来にない極小サイズのナノ化を実現~機能性成分の生体利用率向上
  5. テストー 耐熱・耐圧データロガーなど新製品4アイテムを発表
  6. HACCP・ウイルス対策に最適な手洗い用タッチレスタイマー
  7. 大型液晶でpHと温度を同時に表示
    IP67準拠の防塵・防水…
  8. 日本ウォーターズ、新型HPLCを発表

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2025

PAGE TOP