アンリツが昨年11月より発売開始した新型デュアルエナジーセンサ搭載の X線検査機が高精度な検査ニーズに対応するソリューションとして注目されている。
従来のデュアルエナジー検査方式は、高/低2種類のエネルギー帯で得られたⅩ線透過画像の差分を取ることにより、変化のない部分が差し引かれ、異物だけが明確化される。そのため小骨など低密度の異物の検出に適しているが、新型デュアルエナジーセンサ搭載の本機では、従来は難しかった厚み40mmを超える食肉でも鮮鋭度の高いX線透過画像が取得できるようになった。
わが国での食肉消費量は2016年から2020年において約10%増加しており、海外からの輸入量も同傾向にある。海外調達の増加を背景に、受け入れ検査工程へもX線検査機の導入が進んでおり、従来機よりも更に高性能な検査機が求められるようになっている。