大豆イソフラボンの上限値設定問題で、これまで好調に推移していた大豆食品市場に波紋が投げかけられた。今回の上限値設定には各分野から設定自体に異論を唱える声も多く聞かれるが、重要なのは、これが安全性そのものを否定する議論ではないことをきちんと消費者に伝え、さらにリスクとベネフィットを天びんにかければ、大豆食品の摂取がいかに多くのベネフィットをもたらすかをエビデンスに基づいた情報として伝えていくことだ。その上で大豆成分それぞれの機能性情報や推奨摂取量、摂取形態を提案していく啓蒙活動を続けていくことが必要だ。
本稿では改めて大豆食品の有用性と安全性問題を考えつつ、大豆由来素材の市場動向についてみていく。
☆主なサプライヤー
エー・ディー・エム・ファーイースト
J-オイルミルズ
セーフテック・インターナショナル
素材機能研究所
ニチモウ
フジッコ