セティが取り扱っている「乳酸菌20種プレミックス」は、これまでにヒト試験において便通改善、肌状態の改善、だるさやイライラなど不定愁訴の減少が確認されている。さらに昨年秋には新たな研究論文が公開され、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)モデルマウスにおけるNASHおよび発がんの抑制機能が調べられている。
試験では、以下の4群に分けて40週間飼育し、その後、血中トランスアミナーゼ、血中脂質、NAFLD活性スコア、炎症性サイトカイン遺伝子発現、繊維化などを調べた。
① コントロールマウス 飲水のみ
② コントロールマウス 飲水+乳酸菌20種プレミックス
③ 肝細胞特異的PTEN KOマウス 飲水のみ
④ 肝細胞特異的PTEN KOマウス 飲水+乳酸菌20種プレミックス
※肝細胞特異的PTEN KOマウスは、ヒトNASHの自然経過、組織所見を再現する動物モデル
その結果、④KOマウス 飲水+乳酸菌20種プレミックスの群で、肝臓の炎症や線維化の低下、NAFLD活性スコアの改善、腫瘍数や腫瘍マーカーの低下、酸化ストレス指標の低下が認められた。これらのことから、乳酸菌20種プレミックスは、酸化ストレスを軽減し、肝細胞特異的PTEN KOマウスのNASHおよび発がん(肝がんへの進行)を抑制したと考えられた。
■「乳酸菌20種プレミックス」
ベルギー・THT社の製品。ビフィズス菌と乳酸菌を合計20種類配合したミックス品で、ヒト由来、植物由来、動物由来の各有用菌が配合されている。
20種類の内訳
ビフィズス菌4種(ラクティス、ビフィダム、インファンティス、ロンガム)
乳酸菌(ラクトバチルス属)8種(アシドフィルス、ラブレ、カゼイ、プランタラムなど)
その他菌種(フェシウム、サーモフィルスなど)8種