11月号はフレーバー特集です。各フレーバー企業の執筆原稿と共に、フレーバー各社からのアンケート、各社の最近の動向などをまとめています。ここでは、雑誌に掲載していない企業の動向をご紹介します。
■原料代替や品質改良に好適な香料・素材を品揃え
ヴェ・マン・フィス香料は、世界規模での天然原料の調達力を活かし香料から食品素材へと事業を拡大している。原料代替による香味の物足りなさを補うフレーバー製品や品質改良に好適な機能性香料、SDGsやアップサイクルを訴求できる素材も多く保有する。
価格が高騰している柑橘などの果汁代替やオフフレーバーのマスキングには「Sense Capture Citrus」、「Sense Capture Fruit」シリーズを提案している。柑橘感をエンハンスする独自の天然素材「ティムールペッパー抽出物」やバイオテクノロジーを用いたアロマケミカルなど同社独自のクリエーションで構成している。柑橘等の果実感アップにも効果があり高評価を得ている。バニラ関連では自社で農園を保有する高品質なマダガスカル産バニラをはじめ、グローバルの購買力を活かした他産地の高品質低価格バニラなどの紹介を準備中。顧客の要望に応じたバニラ関連製品も用意し、菓子や飲料向けを中心にサポート体制を強化している。
また、砂糖代替へのアプローチには、高甘味甘味料の味質を砂糖のプロファイルに近づけることを目的とした「Sense Capture MS Genuine」シリーズや甘みの強度の置き換えに着眼した「Sugar Sensate」シリーズを品揃え。両シリーズを使用することで砂糖削減の訴求を現行商品の香味を変えることなくできる。
スパイス・ハーブ類ではレア素材からユニークな素材まで、同社独自の組み合わせも提案可能。インドのグループ会社カンコール社の製品ではスパイス・オレオレジンのほか、今年からグラインドスパイスを紹介している。風味の良さで好評を博すヨーロッパ・フランス産の野菜・魚介・肉類のエキストラクトやパウダーともに提案を強化している。
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