オリザ油化の子会社であるタイ法人のOryza(Thailand)Co., Ltd.(バンコク)は、10月にトマト種子エキス「LycoLift™ (リコリフト™)」がタイ国食品医薬品承認局より新規食品(Novel Food)として承認された事を発表した。承認を得た「リコリフト™」は、タイ国内への輸入/販売、サプリメントへの配合が可能となった。
リコリフト™は、オリザ油化が製造・販売するトマト種子由来の美容健康素材。皮膚の細胞外マトリックス(ECM)生成サイクル促進作用を訴求した素材として2018 年に上市した。同社と京都薬科大学でトマト種子の成分研究を行った結果、主要成分としてサポニン化合物であるリコペロサイドHを単離・同定し、この成分がトマト種子の主要成分であることを世界で初めて報告した。
さらに、ECM の生産サイクルに関連する遺伝子発現について評価し、トマト種子エキスおよびサポニン(リコペロサイドA,H)がコラーゲンおよびエラスチンの産生にそれぞれ関与する smadおよび fibulin遺伝子や、古くなったコラーゲンやエラスチンの分解物の取り込みにそれぞれ関与する endo180 およびneuramindase-1 遺伝子発現を有意に増加させることも世界で初めて明らかにしている。
これらの結果より同社は、トマト種子エキスにはECMのサイクルを高めることにより肌のコンディションを常に正常に保つ効果が期待できるとして、2022年2月に特許を取得している(特許第7026181号)。