イングレディオンは、子会社であるPureCircleのマレーシアにあるステビア生産設備を拡張すると11月に発表した。これにより、バイオコンバージョン(酵素変換)技術により生産されるステビア甘味料の生産能力が4倍となり、世界的に高まるステビア甘味料の需要に応えられる体制となる。
イングレディオンのシュガーリダクション・グローバルプラットフォームリーダーのネイト・イエーツ氏は「この投資は、砂糖や人工甘味料の代替ニーズに応えるものです。以前は、高品質のステビア甘味料の増産は難しかったのですが、この投資によりステビア甘味料の生産能力が向上し、すべての顧客に砂糖削減と優れた甘味の提供が可能になります。」と話している。
同社は、このマレーシア工場における生産能力拡大への新たな投資で、世界的に需要が高まっているステビア製品の製造規模と供給力を拡大し、飲料、乳製品、ベーカリー製品など様々な分野において新しい砂糖代替の提案を行っていく。また、TPP加盟国であるマレーシアからの供給拡大は、地域の顧客のサプライチェーン強化の取り組みにもつながると考えている。