物産フードサイエンスは、同社が出願した特許第6898408号について、(公社)発明協会より、令和5年度 地方発明表彰 発明奨励賞を受賞したと発表した。
同社は製パン分野において、糖アルコールの持つ様々な効果に関して研究を進めている。本発明は、還元水飴を用いたパン類の生地の伸展性向上やパン類の食感向上に関するものとなる。
高品質なパンを製造するために乳化剤などの食品添加物を配合した品質改良剤を使用する場合があるが、最近は食品添加物から食品素材に置き換える動きが出ている。この問題解決を目指した研究の結果、還元水飴を活用することで食品添加物を用いることなく低コストで効果的にパン類の生地の伸展性を向上、またパン類の食感を向上させる方法を発見し、特許を取得した。
地方発明表彰は、実施されている優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもので、全国を8地方に分けて実施されている。今回、同社は製パン分野への貢献や糖アルコールの持つ機能について高く評価され、関東地方発明表彰 発明奨励賞を受賞するに至った。
令和5年度地方発明表彰発明奨励賞受賞 受賞名称「パン類の生地改良及び食感改良剤」
受賞者:事業戦略本部 研究開発センター 副センター長 柏倉雄一氏、同研究員 安井忍氏