日本豆乳協会では、2023年1-12月期における豆乳類全体の生産量は398,485kLで、前年同期比95.7%とほぼ同量で推移したことを発表した。
1年間の生産量を豆乳類の分類ごとにみると
・豆乳(無調整)128,330kL(101.6%) 引き続き増加傾向で過去最高を記録
・調製豆乳 191,187kL(93.6%)
・果汁入り豆乳飲料 15,953kL(100.6%)
・フレーバー系豆乳飲料(コーヒー味や紅茶味など) 49,738kL(89.1%)
・その他(主に業務用豆乳) 13,277kL(94.3%)引き続き低迷の外食需要の減少が影響
なお、出荷量も生産量と同様の傾向を示した。
一方、第4四半期(2023年10月-12月期)の生産量は
・豆乳(無調整) 34,336kL(107.4%)
・果汁入り豆乳飲料 3,839kL(106.2%)
と2 つのカテゴリーにおいて回復傾向であった。しかし、
・調製豆乳 49,522kL(94.4%)
・フレーバー系豆乳飲料 12,131kL(95.5%)
・その他 3,246kL(90.6%)
は前年同期を下回る結果となった。
2023年の豆乳市場は、価格改定の影響などもあったが、ほぼ前年の数値を維持した。豆乳愛飲者や料理需要の多い無調整豆乳や果汁入り豆乳飲料は大きな伸びを見せており、ヘビーユーザー層の増加や新規ユーザー層の取り込みが考えられた。
とくに無調整豆乳は、甘味料などは使用しておらず健康的で、大豆たんぱくやイソフラボンを手軽に摂取することができるため、健康意識が強い消費者の需要が高まっていると考えられる。
豆乳協会では、引き続き、国民一人あたりの豆乳(類)年間飲用消費量を4Lに増加させ(2022年3.4L)、年間総生産量を50万kLにすることを目標に啓発・啓蒙活動を展開している。