―2次元から3次元へと拡がる応用―
現代の顕微鏡は、ユーザーの様々なニーズに応えるべく高度化・細分化され、利用者の利用目的に応じてパーツや観察手法を変えたり、多様な使い方がされている。
食品の基礎研究または応用の場面では、粒子の表面解析や設計、ナノテクに近づきつつある微粒子開発における利用や、また食品で重要な微生物の観察や評価において顕微鏡の利用が定着しているほか、食品の機能性の検証場面では食による血球の形態変化や流動性の変化、皮膚細胞の解析など新場面での利用もみられる。
顕微鏡・画像処理技術では、デジタルカメラの普及・性能の進歩が著しいほか、バイオ分野におけるバイオイメージング、特にライブセルイメージングと呼ばれる分野の市場は国内外で伸びている。本稿では、各社の顕微鏡と画像処理機器・ソフトを紹介する。