International Cocoa Organization(ICCO)は、今シーズンのカカオの生産量が前年に比べて約11%減少するとの予測を発表した。それに伴い、カカオの価格の高騰が予測されている。ICCOは、カカオの生産量が減少する理由について、気候、害虫や病気、果樹園の老朽化が主だと述べた。
カカオの主な生産地であるガーナやコートジボワールはエルニーニョ現象の影響で季節外れの気温、大雨などに悩まされ、農家は打撃を受けている。中央アフリカや南米の生産地では、生産量に大幅な減少は見られないという。
病気に関しては、カカオスウォーレンシュートウイルスが生産量減少の原因として特に言及されている。この病気に感染したカカオは芽の肥大化、葉の変色、根の壊死など甚大な被害を受ける。
カカオ製品、また関連企業への影響が懸念される。