バチルテクノコーポレーションは、食品工場及び食肉解体施設など全国で150ヶ所以上の納入実績を持つBOD負荷軽減装置「AT-BCシステム」(写真)が、このほど公共下水処理場に向けて販売開始したと発表した。販売窓口は、これまで公共事業においてOEM契約を結んできた同社代理店の東芝インフラシステムズが担い、「Habuki」という製品名で販売展開を行っていく。
東芝インフラシステムズが公共事業向けに販売を行っていくこととなった背景には、バチルテクノコーポレーションがJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業/普及・実証・ビジネス化事業」において、インドでの1000㎥/dの下水プラントの建設、運転を行い、1年間通して良好な結果が得られたことが挙げられる。さらに日本上下水道事業団と東芝インフラシステムズの日本における約1年間の共同研究で良好な結果を得られた実績も後押しとなった。
インド実証(AT-BC装置) https://youtu.be/MktmRDQLiL8
国内下水実証(Habuki) https://youtu.be/hM6CjQ83J4U
AT-BCシステムは、曝気槽の前処理装置であるAT-BC装置(立体網状回転装置)と「バチルス菌」を組み合わせることにより、有機系の高濃度廃水処理に高い効果を発揮するシステム。曝気槽前段で65%以上のBODを除去できるので、後段の曝気槽の微生物に供給するエアー量はおよそ1/3程度に抑えられブロワーの動力を大幅に少なくする事ができる。余剰汚泥も活性汚泥法と比較すると30~40%ほど少なくランニングコストを大幅に削減したシステムの提案が可能となっている。