旭化成は、結晶セルロースの全製品(セオラス™、セルフィア™)について、10月1日の出荷分から価格改定を実施する。値上げ幅は「セオラス™」の粉体グレードがキロ当たり150円、食品の安定剤等に利用されるコロイダルグレードで170円、核粒子グレードの「セルフィア™」は300円となっている。
原料となる高純度の精製パルプおよび副原料は世界的に需要が伸びる一方で、供給が増えず価格が高騰しており、自助努力の対応のみでコスト上昇分を吸収することは難しく、安定調達・安定供給のため、価格改定を実施せざるをえないと判断した。
結晶セルロースは、繊維性植物からパルプとして得たα-セルロースを酸で部分的に解重合し、精製したもの。機能・品質に優れ、独自の粉体技術を駆使した結晶セルロース「セオラス™」、「セルフィア™」は医薬品、食品、工業、化粧品など幅広く利用されている。