健康素材の展示会「Vitafoods Asia」が9月18~20日に、タイ・バンコクの展示会場Queen Sirikit National Convention Center(シリキット王妃国際会議場)で開催された。出展社数は約600社。
コロナをきっかけにシンガポールからタイ開催へ変更されてから3回目の開催となったVitafoods Asiaは、シンガポール開催時の3倍近い出展社数となり、昨年までのFi Asiaとの同時開催ではなく、今年は初の単独開催となった。
会場はバンコクの中心地のSukhumvit駅から1駅の場所にある交通の便が大変よい場所にある。メトロで来場される人と車(タクシー含む)で来られる人の割合は、だいたい半分ずつと言われており、メトロからの来場者の入口と車での来場者の入口の両方から近い場所にあるジャパンパビリオンは、開催初日の午前中から大変混雑していて、一時、通路を通ることができないほど、にぎわっていた。
ジャパンパビリオンでは、森下仁丹、フォーデイズ、アピ、東栄新薬、日本生物.科学研究所、オリザ油化、アリメント工業、アスタリール、新田ゼラチン、オムニカ、ニュートリション・アクト、フューチャーが出展。ジャパンパビリオン以外でも、ビーアンドエス・コーポレーション、バイオアクティブズジャパン、備前化成、大和薬品、ファイン、富士カプセル、日本食品分析センター、カネカ、KISCO、雪印メグミルク、三菱商事ライフサイエンス、三菱ガス化学、STANDAGEが出展。現地法人からはMorinaga Nutritional FoodsやKyowa Hakko Bio Singaporeなども出展し、日本企業の出展数は過去最大となった。
アジアからの関心も高く、日本企業のブースには多数の来場者が集まっており、出展社の多くが、開催国のタイ以外にも大変多くのアジア地域からのコンタクトがあったと、大変満足しているようだった。
約40の国と地域から出展があり、ジャパンパビリオンは、中国パビリオン、韓国パビリオン、台湾パビリオン、スペインパビリオンに次ぐ大きさで設置され、その他もアメリカパビリオン、タイパビリオン、ベルギーパビリオンが設置され、大変国際色の高い展示会となっていた。
Vitafoods Asiaは4つのエリアで構成され、栄養食品・サプリメントの素材・原料エリア、最終製品エリア、受託・PBエリア、サービス・装置エリアに分かれており、素材・原料エリアが約6割、最終製品エリアが約3割、受託・PBエリアとサービス・装置エリアが残りの約1割を占めていた。
今年の出展製品で特に目立っていたのがコラーゲンで、日本企業では新田ゼラチンやフォーデイズ、ファインなど、コラーゲン関連製品を50社以上が出展していた。コラーゲン以外では、プロバイオティクス、プレバイオティクス、ポストバイオティクス関連の原料や製品も50社近く出展し、大変注目を集め、それに併せてプロバイオティクスリソースセンターというパビリオンも設置されていた。
アプリケーションでは、機能性飲料や機能性食品をターゲットにした素材が一番多く、植物性抽出物やアスタキサンチンなどは多くの企業が出展していた。その他、オメガ3の団体もパビリオンを設置し、10社以上が出展していた。
2025年は9月17~19日で開催を予定し、会場数も今年の3ホールから4ホールへ拡大を予定している。また、来年は再びFi Asiaと同時開催になる。