~安全面から見直される食品機械用潤滑剤・油~
食品工場で機械・設備に使用されている潤滑剤・潤滑油がHACCP運用上重要であることが認識されはじめ、品質管理・品質保証担当者を中心に毛髪、虫・小動物など以上に考慮しなければならない異物混入問題として捉えられている。その理由は、製品の特性上、油分・化学品を含有するため、接触・混入した製品を摂食した場合に、人体に悪影響を及ぼしかねないからだ。米国・EUでは食品機械には専用の潤滑油を使用することが標準になっており、その安全性についてはFDAとNSFによって安全基準が設定されている。
ただ、国内においては潤滑油の混入事故が起これば、食の安全が根底から揺らぐにもかかわらず、未だ安全基準が設定されていない。こうした中で、食品工場用潤滑剤・油の法制化に向けてのアクションプランの作成を目的として一昨年の春に設立されたF.G.L.研究会(食品工場用潤滑油研究会)が発足3年 目を迎え、その動向が注目される。
■食品機械用潤滑剤で唯一の規格―NSF H1
■H1潤滑剤取り扱い企業の動向
■インタビュー■
2期目を迎え、法制化・需要拡大に向けて具体的な施策を実行
日本トライボロジー学会 F.G.L研究会主査 齋藤 美也子氏
■有力食品機械用潤滑剤サプライヤー■
NOKクリューバー
サン・マリンディーゼル
ダイゾー ニチモリ事業部
ルブリプレート ルブリカンツ
藤本油化