日本豆乳協会の発表によると、2024年(1-12月期)における豆乳類全体の生産量は410,712kL(前年比:103.1%)であった。分類ごとに見ると
豆乳(無調整)137,052kL(106.8%) 引き続き増加傾向で、過去最高を記録
調製豆乳 193,281kL(101.1%)
果汁入り豆乳飲料 16,783kL(105.2%)
コーヒーや紅茶などフレーバー系豆乳飲料(その他)50,039kL(100.6%)
と、いずれも前年を上回った。
主に業務用の豆乳「その他」カテゴリーは13,558kL(102.1%)と、外食需要の回復により増加傾向を示した。出荷量も生産量と同様の傾向を示している。
なお、第4四半期(2024年10月‐12月期)の生産量は108,164kLと前年同期比104.9%で、豆乳(無調整)の生産量37,027kL(107.7%)をはじめ、いずれも前年を上回り、好調に推移した。
豆乳市場は2020年に過去最高値となる43万kLを達成して以降、値上げによる消費者の買い控え等が起因し、低迷していた。そうしたなかで、2024年は業界一丸となった活動が奏功し、拡大につながったと考えられている。特に無調整豆乳は、大豆たんぱくやイソフラボンを手軽に摂取することができるといった成分に対する理解が深まり、健康意識が強い消費者の需要が高まっている。また、「甘さ控えめ」の時流に則った各社の商品も生産量を伸ばしている。