アグロルーデンスは、このほど「アグロルーデンス 2025年成果報告会および試食会」を開催した。前半には、アグロルーデンスのマイコプロテイン事業のこれまでの歩みと今後の展望について発表され、後半には米由来のマイコプロテインComeatⓇを使用した試作メニュー3品がふるまわれた。
ComeatⓇは、自社の特許技術で蒸し米に酵素処理を施し、糖液を分離してたんぱく質のみを取り出したものに麹菌培養を行うことでできあがる、発酵食品でもあり、米由来のマイコプロテインでもあるという新しい肉代替素材である。動物性の肉や、ほかの植物性の代替肉と比べて高たんぱく、低脂質。また、従来のマイコプロテインと異なり固体発酵を行うため、旨みが増え、おいしさも実現している。
代表取締役の佐賀氏は、日本の米の消費量の低下に課題意識を持ち、米の新しい利用方法の提案として本事業を行っているという。取り出した糖液(ライスシロップ)についても、食品としてだけでなく、工業用バイオエタノールなどへの応用などを行うことで、持続可能なたんぱく質の供給と、エネルギー問題へのアプローチの両輪で展開していくというビジョンを語った。
今回紹介されたComeatⓇを使用した試作メニューは、ひき肉の中華炒め(写真下)、タコライス(写真右上)、和風スープ(写真左上)の3品。どの味付けでも、独特な香りや味は一切せず、動物性のひき肉同様ジューシーで、食べ応えがある。ひき肉メインの料理での代替だけでなく、スープやサラダに入れてトッピング的に楽しむのも良い。

この3月にロゴマークの刷新や自社ECサイト(https://www.haccome.jp/) (3/18~)のオープンも行い、これからさらに事業の拡大を行っていく。