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【支援技術】食品産業におけるオゾンの利用動向

食品の安全性への議論が高まる昨今、ずさんな衛生管理、消費期限切れ原料の使用、禁止農薬の残留、異物混入等の事故は後を絶たず、消費者からは何を信じればよいのかという業界に対する不信感が募っている。


昨年から相次いでいる産地偽装や消費期限偽装は人に危害を与えてはいないものの、消費者の反応は厳しく、関連業界のみならずあらゆる食品産業に大きな衝撃を与えた。同時に改めて衛生管理、品質管理のあり方を根本から見直す契機となった。
食品衛生の基本は、製造ライン、施設の雰囲気殺菌、人の手指、食材などの除菌・洗浄の徹底が必要となるが、一方で食品の安全性を求める声の高まりの中、薬剤の多用を懸念する声も多い。このような中でオゾンは、「既存添加物名簿」の489品目に含まれていることに加え、殺菌力・酸化力が高くしかも過剰のオゾンは酸素に戻るため二次公害を招く恐れがなく、残留の心配や環境への負担の少ないことで注目されている。ただ、オゾンに対する正確な理解は意外にされておらず、まだその効果を十分利用されているとは言えない。本稿では殺菌・洗浄機能、さらに消臭などで利用が進むオゾン応用装置各種を紹介する。
【注目のオゾン装置メーカー】
コベルコ・コンプレッサ
荏原実業
アイ電子工業

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