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食品開発展2008 いよいよ今月開催!

今年で19回目を迎える「食品開発展2008」が10月15日~17日の3日間、東京ビッグサイト東1・2・3ホールで開催される。
本展示会は、1990年に約200小間の規模からスタートし、ここ数年で900小間を超える規模に成長してきた。本年は、内外から約580社が出展する。


本展示会がスタートした90年からみると、“健康機能性と安全性の探求”という本展が掲げてきたテーマが食品市場全体の中でも大きな意味合いを持ってきていることは間違いないが、この1年はそれらに加えて、「資源の有効利用」、「国産農産物の活用」などが新たなテーマとして急浮上してきた。
それはとりもなおさず、食品産業がこれまで経験したことのないようなエネルギー・原料の高騰に対して、待ったなしの応えが求められてきているからである。限りある資源をいかに有効利用するか、これまで価格や量の確保がネックとなっていた国産農産物をどう使っていくか。
そのための技術開発が急ピッチで行われ、これまで利用されてこなかった端物や規格外品、加工残渣などを資源として蘇らせる技術が、今回の「食品開発展」では多数見られる。一例としては、サンアクティスとアストムの梅漬の漬け込み液から調味料を開発するための分離・ろ過技術、パイコーポレーションの規格外農産物を過熱蒸気と遠心分離技術の組合せにより食材として活用する「ネピュレ加工」技術、カネミヤのポリ袋の再資源化技術などがある。
また、国産農産物の代表として、米を食材として見直す「コメの機能開発・有効利用パビリオン」が新たに設けられた。今回は米粉の老舗、日の本穀粉から上新粉、糯粉、寒梅粉、発芽玄米粉など様々なグレードの米粉製品が紹介されるほか、コメ油、発芽玄米、米糠、コメたん白などの出展がある。
国産農産物の見直し機運が高まる一方で、海外の安心できるパートナーから原材料を購入するための見直しも進んでいる。海外からの出展は今年も20カ国あり、日本市場に製品を紹介する出展企業は、それぞれ安心・安全に自信を持つ。今年、最大のパビリオンを形成するのは、韓国バイオテクノロジー協会傘下のKorea Pavilion。次いで、カナダ、ニュージーランドの有力素材メーカーが出揃うCanada Pavilion、New Zealand Pavilionが大きなパビリオンを形成する。カナダ、ニュージーランドとも広大な自然、豊かな資源を背景に、安心と健康を訴求した素材群を紹介する。また欧州からは、フィンランド、スウェーデンが、やはり自然と安全をコンセプトにしたベリー製品などを紹介する。
全580社の企業の製品や見どころを、限りある誌面では残念ながら十分お届けできないが、Hi出展社もS-tec出展社も、新製品や新アプリケーションを揃え、来場者を迎える準備は万端だ。大きく変わる環境変化を乗り切り、新しいビジネスを開くための出会いがこの3日間に詰まっている。東1~3ホールと会場が広がっているので、あらかじめWebで出展情報をチェックの上、時間をかけてご来場いただきたい。

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