英国のコンサルタント会社Ingredient Communicationsが昨年10月に米国と英国の1,040人の消費者を対象に行った調査では、サプリメントを摂取している人は、摂取していない人に比べて、AIを支持していることがわかった。
「食品業界において使われるAIに肯定的な印象を持っているか」という質問に対し、サプリメント摂取者の55%が「はい」と回答、対してサプリメント非摂取者で「はい」と答えた人は30%だった。また、回答者全体の62%がAIなどのテクノロジーを利用して遺伝子構成や食事のニーズを分析し、個別最適食を提案してもらうことに前向きだと回答したが、サプリメント非摂取者でそのような意見を持つ人は約33%だった。
サプリメント摂取者はAIの導入に肯定的な一方、慎重な面もある。「AIの助けを借りて作られた製品のパッケージにはその旨を記載するべきだ」と回答した摂取者は87%、「AIの助けを借りて作られた製品は“天然”と表現されるべきではない」と回答した摂取者は68%だった。Ingredient Communicationsのクラーク氏は、「消費者は、AIが商品開発でどのように使用されているかを理解していないため、透明性を高めるためにまずは消費者教育が必要だ」と述べた。また、「食品・飲料業界の企業側も、AIをどのようにビジネスに活用していくか模索中である」と加えた。
様々な業界でAIに対して懐疑的な意見が多い中、サプリメント業界ではAIに期待する声が高まっている。
[2025.2.14] [https://www.ingredientsnetwork.com/]