「明日葉」80億円、シェア争い激化
抗メタボのデータ蓄積進む
青汁や健康茶の定番素材の1つとして安定成長を続ける明日葉。ここ1年は、中国産食品で発生した安全問題が、有機JAS認証を取得する海外産原料にも影響を及ぼし、市場規模は前年比10%減の80億円となった。主力の青汁では、海外産から国産原料にシフトする動きが活発化。国産の大麦若葉やケール原料の在庫が逼迫する中、有機JAS認証を取得したインドネシア産原料を中心に、代替需要の増加に期待をかける。機能性研究では、明日葉特有の有用成分であるカルコンに絞った研究が進められ、血糖値低下や中性脂肪低下作用など抗メタボに関するデータを蓄積する。青汁の差別化として注目される明日葉市場をレポートする。