厚労省・北島氏らがアガリクス問題で講演
厚生労働省新開発食品保健対策室長の北島智子氏は先月22日、東京ビッグサイトで開かれた健康博覧会2006の「アガリクス問題緊急セミナー」で講演し、一連のアガリクス問題について、発がん促進因子として疑われているアガリチンにターゲットを絞った調査研究を進め、今月中に今後の見通しを示したいとした。また同セミナーでは、昭和薬科大学病態科学教室教授の田代眞一氏が、生薬研究の視点からアガリクスの毒性問題について解説。「健康食品や漢方薬などの使用中断は、リスクとベネフィットを勘案し、適正に判断されなければならない」とした。厚労省は先月20日、食品安全委員会に食品健康影響評価を依頼した3製品のうち、2製品について、事実上の安全宣言を出したが、売上減や商談中止などの被害はアガリクス市場全体に及んでおり、早急の原因究明とともに、風評被害を防ぐ対策も急務となっている。
行政・業界ニュース
アガリクス2製品に事実上の安全宣言
行政・業界ニュース
- 24年上期 健食受託調査 139社が回答 54%が増収も、「経営良好」は31%に
- 機能性表示食品「食品表示基準」改正へ 新規関与成分、「慎重に確認」
- 通販協、23年通販利用の実態報告書 健康食品購入は14.6%で横ばい
- 機能性表示食品、サプリ形状の製造「GMP義務化を」 消費者庁検討会が報告書、3つの論点で提言
- 厚労省、プベルル酸の動物実験結果を公表
- 機能性表示食品の全点検 健康被害情報77件、因果関係「確実」はゼロ
- 関係閣僚会合 機能性表示食品で「今後の対応」 食品表示基準など改正へ GMP製造管理で立入検査も
- 健食利用者、8割が「ほとんど毎日摂取」3年以上のロングユーザーが約半数に 健食懇調査
- 「機能性表示食品」検討会 健康被害情報の扱い議論 医師診断の事例「報告義務化を」
- 23年度DgS販売額、9%増8.5兆円 「健康食品」8.5%増、約2,790億円で過去最高