新型コロナウイルス騒動が続き、薬系ルートではマスクや消毒液など感染予防関連品の欠品が常態化している。健康食品では、花粉症の季節も相俟って、ビタミンCやプロポリス、緑茶、乳酸菌などの売れ行きが急伸。製菓・一般食品等の需要も増加している。
コロナ騒動下で百貨店等の店舗への来客数が減少する中、ドラッグストアが存在感を強めている。経産省が3 月31日に発表した「商業動態統計」の2月速報値では、ドラッグストアの販売額は前年同月比19%増の6,054億円となった。各店舗では、マスクや除菌関連製品の販売額が急増。日用衛生品全般で感染予防関連の欠品が常態化している(写真)。中でもマスクの品薄状態の継続は深刻で、卸各社によると、「マスクの品薄状態で価格が高騰しつつあり、中国メーカーから従来の5 ~10倍でマスク売買取引を持ち掛けるケースもある」「医家向けへの供給が優先され、依然として品薄状態が継続している」など、コロナの影響は大きい。健康食品については、健康意識のさらなる高まりで売り上げは好調に推移している。マツモトキヨシホールディングスでは、サプリメント売れ筋上位の『アミノプロ』(matsukiyoLAB)や『HMB PERFECT 85500』(Hongo)に加え、新たに『ビタミンC』(ディーエイチシー)がランクイン。コスモス薬品では、『プロポリスのど飴』(UHA味覚糖)や『高麗人参茶』(オンガネジャパン)などの売り上げが増えている。サンドラッグでは、『食物繊維入り緑茶』(日清オイリオ)や『ヘルシア緑茶』(花王)などが売れている。卸各社に聞くと、「ビタミンCサプリメントが売れている」「プロポリス関連の引き合いが増加している」「乳酸菌関連の商品の引き合いが増えている」といった声が聞かれた。コロナによる影響は、リモートワークや外出抑制の傾向に伴い、在宅での健康維持を意識した買い溜めにも波及している。
本記事の続きは「健康産業新聞1690号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申込みはこちら
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