日本抗加齢医学会は今月18日、都内で医療向けセミナー「アンチエイジング医学最先端!2010」開催、医療関係者を中心に約50名が参加した。
冒頭、慶応大学医学部教授の坪田一男氏が同学会の組織について説明後、6月11~13日に京都で行われる「第10回日本抗加齢医学総会」について紹介。
「環境に対し、生体がどのように応答し、表現しているかをメインテーマとしている」とし、ニュートラシューティカル(栄養+医薬)の考えが広がる中、抗酸化および美肌訴求サプリメントのエビデンスについての最新データが発表されると述べた。
続いて京都府立医科大学教授の吉川敏一『10周年を迎えるにあたって-日本抗加齢医学会の果たす役割‐』と題し講演。
アンチエイジング医学として今後10年、何が必要なのかに対し、「超高齢化社会、生活習慣病の増加、増大する国民医療費に対応するために、予防医学的に有効な機能性を有する食品を利用したパーソナライズニュートリションを推進することにより、健康を維持・向上させ、健康長寿社会の確立を目指す」とし、医・商・工連携による高機能農産物で、健康維持・向上につながる機能性食品の創生の必要性を述べた。
このほか、同学会会長で同志社大学教授の市橋正光氏が、光老化予防および治療法についてのデータ紹介したほか、活発な質疑応答が行われるなど、来場した医療関係者の大きな関心を引くセミナーとなった。