ニューノーマル時代の健康産業界の姿を示す「健康博覧会2021」(主催・インフォーマ マーケッツ ジャパン㈱)が1月27日に東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムで開幕する。出展企業数は約420社で、1月29日までの3日間開催。CBDやNMNなど話題の新素材の展示や、ウィズ/アフターコロナ時代の商品開発のヒントとなる講演などを実施。原料・OEMなど「FOOD DESIGN EXPO」エリアでは、発酵食品や乳酸菌をはじめとした免疫系素材などが披露される。自治体は沖縄県、奈良県、熊本県が出展。今回の「健康博覧会」は完全来場者事前登録制で、入場時のサーモグラフィーなど徹底した感染症対策を行う会場でのリアル開催に加えて、先行してスタートしたオンライン展示会を2月26日まで実施する。
5つのエリアと5つのゾーンで構成
健康産業のビジネストレードショー「健康博覧会」は今回で39回目。毎年本展を通じて全国的なブームに発展する商材も少なくなく、健康産業のトレンドが一堂に会するイベントとして知られる。
今年は、原料・OEMを中心とした「FOODDESIGN EXPO」エリア、最終商品を展示する「健康食品・サプリメント」エリア、「健康美容機器・グッズ」エリア、自然食品や有機食品等の「オーガニック&ナチュラル」エリアで構成。また特設エリアとして、日本が古くから受け継いでいる素材や知恵を取り入れた食品・コスメ・雑貨を集中展示し、エリア全体を和の雰囲気で演出する「古来の知恵」エリアを設ける。
さらに「FOOD DESIGN EXPO」エリアには、「容器・包装」ゾーン、「健康美容機器・グッズ」エリアには、「健康増進機器」「ヘルスチェック」「健康美容施術院向けソリューション」「化粧品OEM」の各ゾーンも設置する。
CBD、水素など話題の商材目白押し
展示会では、複数の企業が乳酸菌を紹介するほか、大麦若葉、クマザサ、プロテイン、プラズマローゲン、HMB、セラミド、植物発酵エキス、珪素、BCAA ――など多種多様な原料・商材が出品される。
昨年11月の「食品開発展2020」でも約10社が展示した話題のCBD(カンナビジオール)は、約20社が展示。本紙受託企業調査で2021年の人気受注素材予想ランキング2 位に躍り出た新素材NMNも複数企業が商材を披露する。
オーガニック&ナチュラル関連では、雑穀類やスーパーフード、地域特産品を活用した健康志向食品、機能性植物油、こだわりの自然食品をはじめ、エシカルやサスティナブルを訴求する自然派化粧品なども展示される。
健康・美容機器関連では、「健康増進機器認定制度」の認定取得製品をはじめ、200億円市場への回復が目前の水素関連商材、温熱機器類、マッサージ機器類、機能性衣類―― など話題の製品が目白押し。体組成や毛細血管血流など身体の各部位を測定できる最新のヘルスチェック機器類も顔を揃える。
ビジネスセミナー、コロナ時代のヒント凝縮
全セッション無料のビジネスセミナーでは、ウィズ/アフターコロナに関連する講座を企画。㈱第一生命経済研究所調査研究本部 ライフデザイン研究部部長兼主席研究員の宮木由貴子氏が、ウィズコロナ社会におけるライフデザインについて解説する。
TPCマーケティングリサーチ㈱リサ・リューション事業部リサーチ担当の北川正明氏は、ウィズコロナ時代における健康食品事業の展開事例とそのポイントをテーマに講演。コロナ禍における各社の取り組み事例を通して、健康食品市場の商品・販売戦略について解説する。
このほか、「ニューノーマル時代における機能性食品開発とマーケティングの方程式~注目される免疫領域での注目素材とは~」(㈱インテグレート代表取締役CEO、藤田康人氏)などの講演が行われる。
CBDに関する講演や、世界規模でトレンドとなっている「プラントペース」に関するセミナーも予定されている。今年から入場には、公式サイトで事前来場登録を行い、印刷した来場者証を入場ゲートに提示する必要がある。
問い合わせは、健康博覧会・事務局(☎03-5296-1025)まで。また今回初の試みとして、「オンライン展示会」も2 月26日まで開催中。
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