ヤクルトヘルスフーズ㈱（東京都中央区）は、これまで自社製品の青汁に使用していた国産の大麦若葉エキス末やケールエキス末について、健康食品メーカーなどを対象とした原料販売を本格的に開始する。

同社は、大麦若葉エキス末を使用したロングセラー品『私の青汁』をはじめとした数多くの青汁製品の開発販売を手掛けており、ヤクルトブランドの高品質な青汁として多くの支持を得てきた。

これまでOEMの対応も進めていたが、原料の問い合わせも多いことから原料販売に踏み切った。

同社取締役営業部長の米倉富久氏はBtoBビジネス参入について、「近年、人々の健康意識はより一層高まっている。当社の青汁原料をより多くの食品に配合して頂き、様々な“食のシーン”に利用して頂きたい」と説明。

一般的な青汁のほかにも、製パンや製麺への応用などを想定する。原料に使用する大麦若葉は、大分県国東半島とその周辺地域の契約農家で、農薬・化学肥料を一切使用せずに栽培したものを使用。鮮度を保つため収穫後24時間以内に搾汁を行い、エキス末化までを同社自社工場で一貫して行う。

工場はISO9001、14001、FSSC22000、健康食品GMPのほか、一部の工程ではハラル認証も取得済み。

取扱商品には『大麦若葉エキスパウダー』『ケールエキスパウダー』があり、いずれも素材本来の鮮やかな緑色で、ザラツキ感が無いのが特長。また、水に分散した後、沈殿し難いことを確認済み。

販売は代理店となる㈱サンヨーフーズ（東京都中央区）が窓口を務める。OEM・ODMについては引き続きヤクルトヘルスフーズ㈱が請け負い、ヤクルトグループの連携を活かし、製品化をサポートしていくという。

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