A I という言葉の初出は1956年というから結構古い。それが出てくるフィクション映画なども、思い当たるものがいくつもある。それが今や社会に実装され、我々に身近なものとなっている。
棚割りをA I で行う企業もある。インフォーマグループの米国業界誌N B Jが、A I を用いて何千もの化合物からサプリメントに適した成分を見つける企業を紹介していた。
新成分は農場等で見つかるものではなく、コンピューターの中にあると。「これはS F ではない。R&Dの未来だ」という言葉はなかなか刺激的である。
地道な研究作業を否定するものではないが、スクリーニング段階で何千もの候補物質をある程度絞り込めるのだとしたら、革新的な進歩であろう。
A I が様々な産業において無視できないキーワードとなっていることは間違いない。製造業等の需要予測や在庫最適化に役立つと言われたら、多くの企業が興味を示すはずだ。
経済産業省は4月8日、中小企業がA Iを導入する際のノウハウをまとめた「中小企業向けA I 導入ガイドブック」を公表した。「A I とは何かわからない、メリットが想像できない」「まず何を準備して、どうやって進めればいいかわからない」といった企業向けのガイドブックだ。
需要予測にA I を活用することで、「従来の経験や勘に頼ることが多かった領域に対して、社内外データの分析を起点とした高い精度の予測ができるようになります」など、興味深い内容となっている。
もちろんA I といっても使い方次第であろう。少し前に興味を持って周辺を取材したことがあるが、「A I は魔法じゃない」との意見にも接した…
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