財務省は7月28日、2022年6月の輸入通関統計を公表、本紙調査対象のうち、今年上半期はローヤルゼリー、クロレラ(台湾)、ビタミンCなどの輸入量が前年同期を上回った。市況を見ると、ローヤルゼリーの市場規模は300億円に回復。クロレラは“植物性プロテイン”として注目度が上昇、飲食店とのコラボも進む。飲料など多種多様な用途に用いられるビタミンCは、サプリ用途も堅調だ。
本紙では輸入通関統計のうち、クロレラ、ハチミツ、プルーン、高麗人参、ローヤルゼリー、ビタミンCの6品目を対象に集計、姉妹紙「健康産業速報」で毎月報じている。
このうち2022年上期の輸入数量が前年同期を上回ったのは、台湾産クロレラが61 t(前年同期比6.5%増)、プルーンが3,931 t( 同0.1 % 増)、ローヤルゼリーが
162 t(同19.7%増)、ビタミンC が7,774 t(同16.3%増)。
このうちローヤルゼリーは重量が異なる「生」と「フリーズドライ」が混在しているため単純比較はできないものの、輸入通関上は前年同期を大きく上回った。
クロレラは20年上期に落ち込んだものの、徐々に回復。国内流通量は400 tをキープしているとみられる。たんぱく質を約60%含み、近年は植物プロテインとしての需要が増加。スポーツニュートリション用途での商品開発が進められている。
また、飲食店でメニューに取り入れられるケースも増え、認知度拡大に一役買っている。錠剤タイプを主流に市場を構築してきたクロレラだが、近年はこうした外食を含めた様々な用途に用いられ、市場拡大が期待されている。
ここ数年、伸び悩んでいた…
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