スーパーフードの王様として注目を集めるスピルリナ。機能性研究では抗酸化作用に関する新たな知見が発表された。アンチエイジングを訴求する新たな商品開発に期待が高まっている。最終製品はサプリメント・健康食品のほか、一般加工食品では「栄養強化」を目的とするスムージー、ゼリー、バー、麺類などの開発が進んでいる。スピルリナ青色素による「着色」用途も浸透、アイスや飲料などの需要も市場を後押ししている。スピルリナ配合製品はSNSなどによるにアップされることも多く、「インスタ映え」を狙った商品開発も目立つ。
抗酸化作用で新たな研究成果「炎症性シグナル伝達を介さない抗炎症作用」
スピルリナの抗酸化作用い関する新たな知見が得られた。DIC㈱は8 月22日、高知大学との共同研究で、藍藻スピルリナ由来多糖が細胞の老化により減少したSOD 2を増加させ、コラーゲン生成を誘導することでミトコンドリア機能を回復させることを突き止めたと発表した。米国科学誌「iScience(アイサイエンス)」掲載された。
同社によると、「これまでに知られているSOD2を増加させる素材は、炎症反応を引き起こすものがほとんどだった」という。今回の新知見について、「スピルリナ多糖は炎症性シグナル伝達を介さずに抗炎症作用のある転写因子Nrf 2を活性化させることでSOD 2を誘導させる効果があり、炎症反応を抑制しつつ細胞の抗酸化作用を高めることを証明した」としている。
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