伝統キノコ素材、存在感高まる
アガリクス問題以降、苦戦するキノコ市場の中にあって、伝統キノコ素材・霊芝がその存在感を示している。
漢方素材としての歴史・食経験が長く、抜群の認知力をもつ霊芝は、年配層を中心としたリピーターから高い信頼を得て、安定した市場を形成する。
また近年は、“日本産霊芝”に対する注目度が上昇。日本の優れた栽培・加工技術、品質管理が海外から高評価され、供給量が増え市場全体の底上げへとつながっている。
各社、トレーサビリティの確立、菌株から栽培まで一貫体制の構築、技術者を海外生産拠点に常駐させるなど、華僑をターゲットに海外市場の開拓を積極的に進める。
さらに昨年10月に「日本霊芝協議会」が発足するなど新たな動きもみられる。