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【アーユルヴェーダ】WHO推奨、インド伝統医学の不老長寿学

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の産業規模が拡大している。インド政府は、予防と治療で活用できる比類なき伝統医学の遺産として、保健家族福祉省AYUSH庁による伝統的な健康管理体系の国際振興に注力。自然治癒力に着目した壮大な理論体系である点や、安全、安価、効果的な医療としてWHOも推奨している。日本では、アムラやウコンなど健康食品で用いられるアーユルヴェーダハーブや、ヨガ、サロンなどの認知度が高い。未病・予防医学ニーズが高まる中、理論に精通した原料サプライヤーやメーカーによるサプリメントや健康食品の提案が見られ、ウェビナーや専門店舗による情報発信、年1回の学会開催、国内初上市の新商品など普及浸透に向けたさまざまな取り組みが進んでいる。

活用ハーブ6,600種、膨大な植物利用体系

アーユルヴェーダは、紀元前5~6世紀に体系化され現代に続く世界最古の医学体系であると同時に予防医学体系として認知される(囲み参照)。インド政府では、アーユルヴェーダ関連製品の国内外における需要の高まりを踏まえ、保健家族福祉省AYUSH庁を通じ、国際的な市場形成に力を入れている。AYUSHとは、アーユルヴェーダ(Ayurveda)・ヨガ(Yoga)・ナ チュロパシー(Naturopathy)・ユナニ(Unani)・シッダ(Siddha)・ホメオパシー(Homeopathy)の6つの伝統健康法の頭文字を取った略称。インドでは、ヒマラヤ地方や海岸地域、砂漠、熱帯雨林の生態系において、6,600種類のハーブが確認されている。健康産業の根幹をなす伝統医学として、中国やマレーシア、ハンガリーなどと「伝統医療分野における協力」で締結し、国際交流プログラムやセミナー、ワークショップを展開しており、セルビアやネパール、スリランカ、メキシコなどとも交流が進行している。なお、インドとスリランカのアーユルヴェーダの違いは、インドから発祥し、ブッダの弟子によりスリランカに伝わった際、スリランカの伝統医療である“ヘラウェダカマ”と組み合わさったとされている。

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