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【DHA・EPA】“魚離れ”対策でサプリ活用広がる

 DHA・EPA市場は世界的に拡大している。特に東南アジアを中心とした需要が旺盛だ。国内では、中高年層を中心に、健康維持の定番サプリとして底堅い市場を形成している。機能性表示食品については、昨年のさくらフォレスト措置命令が影響し、2023年度の届出件数は減少したものの、依然として「中性脂肪抑制」「認知機能の維持」を中心とする代表的なヘルスクレームの届出受理が継続している。また、“魚離れ”によるDHA・EPAの摂取機会の減少を補う目的でも、サプリメントの新たな活用が広まっている。

GOED試算、世界市場規模 16億9,000万ドル(前年比7.9%増)

DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)は、体内でほとんど生成されない必須脂肪酸の一種として、サプリメントをはじめ、食品添加物や乳児用調製粉乳、ペット向けサプリなどさまざまな分野で活用されている。米国EPA・DHAオ メガ3業界団体Global Organizationfor EPA and DHA(GOED)試算では、2022年の世界市場規模は16億9,000万ドル(前年比7.9%増)となるなど、世界的に市場が拡大している。
EPAは1960年代後半にグリーンランドに住むイヌイットが心臓病で亡くなる人の割合が低いことに注目した研究を機に、中性脂肪の低下など様々な作用が明らかとなり、ほぼ純度100%の医薬品(純品)は、高脂血症や閉塞性動脈硬化症の治療薬として応用されている。DHAは1989年に英国で脳や網膜などの神経系に豊富に含まれる栄養素であることが分かり、日本でも子供の知能指数の高さについて魚食(DHA)による影響を示唆する研究発表を機に、「DHAを食べると頭の働きが良くなる」とのフレーズで脳機能改善訴求の認知が進んだ。

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