運動意識の高まりを背景に、スポーツニュートリションの素材開発、製品上市が活発だ。ここ数年は、アスリートだけでなく、スポーツ愛好家や健康美を望む女性、アクティブシニアなど、ユーザーの裾野が拡大。また、コロナ収束に伴い、スポーツイベントが本格再開し、ユーザーの運動意欲が一層高まっており、市場は好循環を生んでいる。アミノ酸をはじめ、運動パフォーマンス向上に繋がる機能性素材が続々登場。筋力維持・向上や、持久力、集中力向上、疲労感軽減、関節・骨折ケア、熱中症対策ーーなどを訴求点に、原料メーカー各社、積極的な提案を進めている。成長著しいプロテインは、ブームから定番アイテムに。人気の粉末品は、商品淘汰が始まっている一方、新製品も多く 800億円市場がみえてきた。

6割超が週1日以上の運動　目的は「健康維持・体力づくり」

運動・スポーツへの関心は高い。東京都が昨年10月に実施した「都民のスポーツ活動に関する実態調査」によると、週1 日以上スポーツや運動をした人の割合は前回調査（65.9%）とほぼ同様の66.3％で、3年連続60％台後半と高水準で推移した。運動・スポーツを実施した理由は、「健康維持・体力づくりのため」が最も多く77.4%。2位の「運動不足解消のため」（62.6%）も6割を超える。　スポーツ庁が昨年発表した「令和4年度 体力・運能能力調査」では、中高年世代で運動の頻度が高く、実施時間が長い人ほど、健康状態が良好であることが分かっている。
コ ロ ナ 収 束 後 も ス ポーツニュートリションの製品開発は活発に。本紙が昨年12月に受託加工・製造事業者を対象に実施した定期調査で、受注件数が伸びている商品カテゴリーにおいて、「スポーツニュートリション」は、「美容・美肌」「ダイエット」に続く3位を獲得。また、今年上期の人気受注素材予想ランキングでは、プロテイン、アミノ酸はトップテンにランクインしている。。。

続きは、本紙5月15日発行号（1788号）に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■

2017年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください