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【カロテノイド】エビデンスベースの提案進む

 天然の着色料として食品業界で、注目されるカロテノイド。高い抗酸化力を持ち、様々な健康機能が解明される中、アスタキサンチン、ルテイン、リコピン、β-カロテン、クロセチンなどが健食用途で利用が進む。原料サプライヤーサイドでは、アイケア、美肌、抗疲労、認知機能改善など、様々なエビデンスデータを蓄積。機能性表示食品では、独自表示や複数表示での差別化を図る提案が加速している。近年は、デジタル化による、目の健康意識の高まりや、外出機会増に伴う、アイケア、UV対策、抗ストレスを謳う製品が市場を牽引している。アスタキサンチンでは、今年に入り「視力」に関する新規表示も認められた。また、スポーツ用途へ展開する企業も出てきており、各社の新分野への展開が期待される。

ポストコロナ製品などで安定市場を形成

カロテノイドは、美容・美肌、アイケア、抗疲労、認知機能、抗メタボ、抗ロコモなどに関する豊富なエビデンスを背景に、機能性表示食品含め、健食・サプリメントが多数上市されている。
国内では、コロナ禍のスマホ、PCなどのスクリーンタイム増加を背景に、アイケア製品が定着。また、アフターコロナでの外出機会増に伴う紫外線対策やストレス軽減に関するポストコロナ製品も同市場を牽引する形で上市されている。
このようなニーズを受け、機能性表示食品の開発も活発化している。カロテノイド素材を機能性関与成分とする機能性表示食品の届出受理数は、累計550品(撤回除く)を超える。2021年以降は毎年100品以上が届出され、受理数を伸ばしている。

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