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【抗糖化】糖化ストレスの新たな概念も

 国内で「抗糖化」の関連商品が登場してから10年以上が経過。消費者認知調査では約80%が「抗糖化を知っている」状態になった。一方で日本以上に糖化に感心を寄せているのが中国だ。ここ数年は中国や台湾をはじめとしたアジア圏で抗糖化商品のニーズが広がりをみせている。海外向けに展開するメーカーでは、「日本では薬機法の観点から抗糖化を伝えるのが難しいが、中国ではもう少し踏み込んだ説明ができるので消費者が理解しやすい」と話す。抗糖化原料を供給するサプライヤーもアジア圏への展開を視野に入れた動きが活発となっており、今後は国内外での抗糖化市場拡大が必至だ。また、糖化ストレスの新たな概念も。糖化について長年研究する同志社大学教授の八木雅之氏は「良いAGEsと悪いAGEsにわけられることがわかってきた。糖化ストレスの概念を見直す時期かも」と指摘する。同氏に最新の糖化ストレスについて聞いた。

糖化ストレスの新たな概念
生体内アルデヒド、良いAGEsと悪いAGEs

日本における糖化の認知はコロナ禍以降、健康や美容対策に対する意識が一層高まったことからさらに広がった。一方、糖化ストレスは還元糖やアルデヒド負荷による生体へのストレスとその後の反応による負の影響を総合的に捉えた概念として2011年に提唱された用語で、老化危険因子のひとつである。糖化ストレス対策は抗糖化、糖化ケアなどの分かりやすい表現でマスコミに取り上げられたことから老化の予防法として知られるようになった。食後の急激な血糖値上昇は血糖値スパイクと言われ、その対策法としてベジタブルファーストなどの食事法が定着した。さらに血中では血糖値スパイクと同時に3-デオキシグルコソン、メチルグリオキサールなどのアルデヒドが急上昇していることがわかってきた。食品に含まれるAGEsは悪者との考え方もある。

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