国内市場成熟、コロナ収束、消費の冷え込みなどを背景に、海外市場に活路を見出す動きが加速している。ここ数年は、中国ビジネス主体から台湾、東南アジア、欧米など、他の国・地域によるビジネス展開が目立つ。特に、経済発展が著しく、日本商材の認知度が高いベトナムビジネスに注目が集まっている。進出国が広がる中、海外進出をサポートする事業が活発化。現地関連法規への対応や輸入申請手続き、認証マーク取得支援、マーケティング調査、ECポータルなどの出店支援、翻訳代行―― など、多様なサービスを提供。“Japan製品”の架け橋を担う。
中国、台湾に加え、ベトナムへの進出活発
海外展開の強化や海外市場の参入などにおける事業戦略を打ち出す事業者が増えている。本紙が6月に実施した健康食品受託製造企業を対象とした定期調査では、63.6%が「海外向け(越境ECを含む)受託を行っている」と回答。「計画中」(5.3%)を合わせると7割近くに及ぶ。主な供給先の国・地域は、「中国」「台湾」「ベトナム」が50票を集め、上位を占めた。
貿易統計による今年上期におけるビタミン・ミネラルなどの「栄養補助食品」の輸出額トップは、中国でダントツの59億6,428万円( 前年同期比27.8 % 減)だった。2位が台湾で16億9,101万円(同20.2%減)、3 位がベトナムで12億円3,686万円(同16.8%増)と続く。
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