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【青汁】今年上期はマイナススタート 下期挽回な る か

年上期の青汁製品(グリーンスムージー含む)は、前年同期比でマイナスとなり、通期でも2年連続の市場縮小が危惧される。3月の紅麹問題に伴う機能性表示食品や健康食品離れ、食品・日用品の値上げラッシュなどを受け、消費者の財布の紐はより固くなっている。青汁製品の市場が飽和状態の中、販促費用を絞る企業が見られ、青汁自体の露出が減少している点も、売れ行きにブレーキを掛けているもようだ。一方で、機能性表示食品や有機製品、ゼリータイプなどは引き続き順調な動きを維持しており、今年下期の市場を牽引することが期待される。この他、新たな成長市場の開拓に向け、海外市場への展開を加速する企業も見られる。

紅麹問題、値上げラッシュなど逆風に

本紙編集部では7月中旬〜8月上旬に掛けて、青汁製品の原料サプライヤー、受託加工・製品OEM事業者、販売メーカーを対象に、取材およびアンケート調査を実施。主要企業を含む48社の2024年上期の業況は、「良かった」との回答が21%、「悪かった」が23%、「どちらとも言えない」が56%となった。「良かった」と回答した企業からは、「販促が奏功した」「定期顧客が増えた」「海外の大型案件が決まった」などのコメントが見られた。「悪かった」と回答した企業からは、「競争激化」「昨年末に実施した製品の値上げが響いた」「市場の飽和、トレンド低下」「広告費用の削減が影響」など、「どちらとも言えない」と回答した企業からは、「キャンペーンで予測よりも下回った」「新規顧客の獲得が進まなかった」「競合が多過ぎる」「横ばいが続いている」などの声が聞かれた。
主要企業への直接取材でも、「紅麹問題に伴い、4〜6 月の売上が激減した」「青汁製品を値上げした結果、売上に影響した」「青汁製品以外の主力製品に販促費用を回した結果、青汁製品の売上が落ちた」「各社とも青汁製品の販促を絞ることで、露出自体が減っている」などのコメントか聞かれた。今回の取材および調査の結果、今年上期の青汁製品市場は、前年同期を下回ったことがわかった。

続きは、本紙8月21日発行号(1794号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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