米国市場で「ANTIオキシダント」「ホールフーズ」をキーワードに、フルーツを由来とする原料やサプリメントがブレイクしたのは2010年前後。“果物離れ”が指摘される中、抗酸化測定の検査法の1つである「ORAC」の登場が市場拡大を後押しした。日本市場においては、アセロラ、アサイー、カムカムからベリー類、スイカ、メロン、グァバ、ザクロ、ガラナ、ノニ、リンゴ、カカドゥプラムなど、多種多様なフルーツ由来素材が流通。サプリメント・青汁・化粧品・飲料に至るまで、幅広いジャンルで採用されている。天然ビタミン・ミネラル素材として市場を形成する一方で、サプライヤー各社がフルーツのヘルシーイメージに依存することなく、機能性研究を推し進め、「エビデンスベースのスーパーフルーツ」として訴求力を強化したことが奏功、健康食品市場でその地位を確立している。
米国から上陸したスーパーフルーツブーム
日本の健康食品市場で「スーパーフルーツ」がトレンドとなったのは2012年前後。米国市場ではその数年前から、アサイー、ゴジベリー、ザクロ、ガラナなど、抗酸化フルーツ素材が流通量を急拡大、「スーパーフルーツ」としてブレイクした。酸化ストレスへの危機感の高まり、フルーツ由来というイメージの良さも手伝い、市場は一気に拡大、そのトレンドが日本に波及した。世界的なセレブやモデル、アスリートが情報発信したことも市場を一気に押し上げる要因となった。米国農務省が抗酸化を測定する指標としてORAC法(Oxygen Radical Absorbance Capacity= 活性酸素吸収能力法)を開発したこともブームの追い風に。「数値が大きければ抗酸化能が大きい」という分かりやすさもアドバンテージとなった。
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