特集

【北海道】エビデンス備わり、強固な道産ブランドに

北海道の基幹産業である食関連産業。産官学がスクラムを組み、食の高付加価値化を推進している。北海道ブランドに依存することなく、長年にわたり、エビデンスデータの蓄積を進めてきた地道な活動が実を結んでいる。「安全・安心・おいしい」に「健康機能」が加わった北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」は運用12年目に突入。利用されている道産機能性素材は30成分にのぼり、累計認定商品は160品を超えた。累計売上金額も400億円規模がみえてきた。乳酸菌、タモギタケ、米ヌカ、タマネギ、パプリカなど、道産素材を活用した機能性表示食品も増加。また、アップルサイクル原料が多く、国内のみならず、海外ニーズも高まっている。

「ヘルシーDo」累計売上386億円 機能性表示食品開発も活発

地域経済の活性化、雇用創出などを目的に、健康産業の育成を支援する自治体は多い。北海道はその先駆者的な存在。2013年から全国初となる独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」をスタート。「健康でいられる体づくりに関する科学的な研究」が行われた道産の機能性素材を含む食品を道庁が認定する制度で、累計認定商品は166品。リピート率の高い定番商品も増え、累計売上額は386億円になった。北海道経済部食関連産業局では、認定商品の販路拡大などを支援。北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」で販促活動を定期に実施。バンコク、シンガポールの海外店舗でもイベントを行っており、さらなる認知拡大を図る。
ここ数年は人材育成などを目的とした「ヘルシーDo創造塾」を開講。同局では、「新規参入を検討している食品事業者に加え、異業種からの参加者もいる。受講後に認定された商品もあり、一定の成果が出ている」と話す。

続きは、本紙9月18日発行号(1796号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■

 2017年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP