近畿地方最大の面積を誇る兵庫県。多様な気候と風土から日本の縮図とも形容され、多くの農林水産物を生産している。県では、安心・安全かつ、個性・特色ある食品マークの「ひょうご食品認証制度」や、県独自のHACCP制度などを推進。高付加価値商材を創出すると共に、地域ブランドの構築を目指す。機能性表示食品では、タマネギ、もち麦などの地場産品を活用した商品も登場している。また、全国有数のものづくり県として知られる兵庫県は、清酒、醤油、にかわなど伝統地場産業で培ったノウハウを活用し、健食業界でビジネス拡大を進める企業も多い。
“ものづくり県”“農林水産物” 健康ビジネスに活用
兵庫県は、歴史や風土などの違いから、摂津(神戸・阪神)、播磨、但馬、丹波、淡路の5地域から成り立ち、重工業や醸造業、食品加工業、農林水産業など様々な産業が発展してきた。 製造業の出荷額は、全国5位で“ものづくり県”としても知られる。日本盛、大関、沢の鶴、白鶴、白鹿など、名だたる清酒メーカーが集積するほか、醤油、製麺メーカーも多く、地場産業が栄えているエリアとして知られる。こうした背景から、独自のノウハウを生かした発酵技術などをベースに、健康食品や化粧品の製造・販売を手掛ける事業者も目立つ。また、日本のほぼ中央に位置する兵庫県は、国内主要都市へ2時間内でアクセス可能だ。さらに、北は日本海、南は瀬戸内海から太平洋に面し、中央には中国山地がそびえ、他府県にない自然環境を有していることから、県土から生まれた農産物、海の恵みである水産物は豊富。酒米、黒大豆、シラス、ホタルイカなどは全国生産量1位を誇るほか、タマネギ、イチジク、ビワ、ベニズワイガニ、養殖ノリなどの生産量も全国上位にランクインする。
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