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【プラセンタ】伝統素材に新たな風

50年近く利用され続けるプラセンタは、安定的な市場形成を維持している。ブタ・ウマ由来以外にもエクソソーム含有プラセンタなど+αの要素が加わり、大手化粧品メーカーの採用やエステサロンの利用が進み市場拡大の兆しも見えてきた。体感性と美容素材として認知度の高さで支持されているプラセンタは睡眠や更年期サポートなどのエビデンス研究が加速し利用の幅も広がっている。海外では、国産ウマプラセンタが東南アジアで注目されるなど需要拡大が期待される。

エクソソーム含有プラセンタが広がり始める

プラセンタは、長い食歴と体感性の高さから、健食・化粧品ともにコラーゲンやヒアルロン酸に並ぶ人気素材となっている。動物の胎盤を扱うことから、お産の受け入れ態勢、その後の殺菌・消毒・保管・抽出まで徹底した管理が求められ、高価格帯の原料に位置付けられている。ブタ・ウマの原料価格は3万円台から20万円台程度と各社の生産体制・抽出方法によりまちまちだ。本紙が今年6月に実施した健食受託メーカーへの調査で、プラセンタは「2024年下半期の人気受注素材」で8位にランクイン。10月に開催された「食品開発展2024」でもプラセンタ関連商品を出品していた企業は10社を超えた。ブタ・ウマ由来の安定的な人気に加え、目を引いたのが「エクソソーム含有プラセンタ」だ。エクソソームは、細胞から放出される50nm程度の小胞体。タンパク質で形成されており、生体内の優れた伝達物質と知られ、「美肌」などエイジング原料として4,5年ほど前からブームとなっている。

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