定番から新規成分までエビデンス進み、スポーツ用途の提案活発
アミノ酸をはじめとした定番素材から新規素材まで、スポーツ領域における素材開発、提案が活発だ。背景には、運動・健康意識の高まりから近年、アスリートだけでなく、スポーツ愛好家や健康美を望む女性、アクティブシニアなど、ユーザーの裾野が拡大していることが挙げられる。原料メーカー各社では、運動パフォーマンスの向上、筋力や持久力、集中力の維持・向上、疲労感軽減、関節・骨折ケア、運動継続のモチベーション向上など、様々なエビデンスデータをもとに、積極的な用途提案を展開。熱中対策や貧血予防などが期待できる素材もニーズが高まっている。成長続くプロテインは、ここにきて一服感がみられるが、ブームから定番アイテムとして定着。各社、タンパク質摂取の重要性を発信し、新たなユーザー獲得を図る。
スポーツの関心高く 健食開発、ニーズ増に
(公財)日本生産性本部が発表した「レジャー白書」によると、昨年の余暇関連産業における「スポーツ部門」市場は、前年比3.6%増の 4 兆3,490億円で、フィットネスクラブやボウリング場、スキー場などの施設や、トレーニングウェア、スポー
ツ用品などが伸びた。2019年から2023年にかけて年間平均活動回数が増加した種目では、「テニス」「水泳」「トレーニング」「サイクリング・サイクリングスポーツ」「ヨガ・ピラティス」の 5 つがトップ10にランクインするなど、運動関連種目が目立った。ここ数年、スポーツニュートリションの製品開発は活発だ。本紙が今年 6 月に全国の受託加工・製造事業者を対象に実施した定期調査で、受注件数が伸びている商品カテゴリーを聞くと、「スポーツニュートリション」は、「美容・美肌」「ダ
イエット」に続いて 3 位を獲得。今年上期における人気受注素材ランキングでは、「プロテイン」が 3 位、「アミノ酸」が 8 位と昨年同様、トップ10入りしており、ニーズの高さが伺える。
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