仙台の友人からお花見の様子や秋の米国視察計画の話が届いた。桜前線の北上とともに、元気な様子が伝わってくる。震災の直後に古い携帯を起動しアドレスを確認、返信が届くまでは落ち着かなかったが、幸いにも無事であった。やはり親御さんの家は流され、その場所を再訪すると跡形もなかったと。祖母もその後になくされ当初は落ち込んではいたが、日々に元気を取り戻し、近況を伝えてくれるようになった。「東北の酒を飲め」「東北の食材を」とリクエストは続く。この秋の米国行きの話しが出るから幸運な方であろうが。
災害とサプリメント業界がどのように付き合うか、これがなかなか難しい。我々の記事を読んで、台湾の企業からも支援の声が届いたが、クロレラなどはやはり栄養士やサプリメントアドバイザーなどの介在がないと受け入れが難しい。日健栄協の担当者は「トクホの提供要請もあったが、使い方がアドバイスできないと・・・」と頭を抱えていた。
そんなわけで緊急シンポジウム「災害時の健康問題とサプリメントの役割」(6月7日)が健康博覧会、東京ヘルスコレクションの共同企画として生まれた。日本医師会災害医療チームの支援活動の一環として被災地に入り、健康指導に取り組まれた管理栄養士の足立香代子さんに話を伺う。細谷憲政氏には、チリ鉱山事件のときのサプリの役割を伺う。同氏は、原発問題とサプリについても早くからその役割に言及されていた。新潟からも新潟中越地震と健康産業をテーマにお話を伺う。被災地に多くの企業が支援をしたが、支援企業の代表もお迎えし、現地でサプリメントがどのように使われたのかをお知らせしたい。
また、東京ヘルスコレクションに来られる医療関係者、栄養関係者、介護福祉関係者、サプリメントアドバイザーにも聴講頂き、サプリメントの使い方、提供の仕方の実際を学んでいただければ被災地との連携が出来る。災害はないに越したことはないのだが。