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中国上海で健康食品、医薬原料展開幕

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 医薬品中間体の展示会「CPhI中国」と食品原料展「Fi中国」更に、健康食品の最終製品の展示会「NPC」などが一堂に集まる展示会が、先月26日上海の国際展示会場で開かれ、総数で3000社近くが出展した。展示会場は、3つのブロックに分かれ、12ホールを使用する大規模なもので、3つのブロックを結ぶ小型シャトルバスが常時運行される世界有数の規模。

 日本からは、「Fi中国」(機能性素材)「NPC」(健康食品)にBHNや森下仁丹、備前化成などが参加、日本企業との提携による参加も増えている。そのほか、台湾や東南アジアの国々が多数参加した。いずれも新しい展示会で関心の高い分野だけに多くの来場者が熱心に商談を進めていた。とりわけ酵素や大豆製品の関心を反映して、出展もそうした素材メーカーが目立った。


 また「CPhI」は医薬品原料・中間体の展示会で、欧州など世界各地で開催される国際ブランドの展示会であるが、中国では「ナチュラルエキストラクト」などのパビリオンも設けてあり、こちらはどちらかといえば、生薬・植物エキスなどの機能性原料が多く集まっており、今後日本からの参加も期待できる分野になっている。今回も、各国の素材出展があり、関係者の注目を集めていた。
 初日は雨の中、政府関係者や、医薬品、健康食品の業界団体の代表などを迎えてのオープニングセレモニーもあり、世界中の関係者が押しかけ、地下鉄駅から会場までは、人でごった返していた。各代表は、医薬・健康産業の発展が中国経済に大きな貢献をしていること、市場の健全な発展と展示会のパワーをアピールしていたが、日本からの参加者は「サッカーが始まる前の熱気と同じだ」と興奮して話していた。
 展示会の規模については「毎年10%前後の成長を続けている」(同事務局)とのこと。また、今回の展示会への期待は「機能性食品、健康志向の原料・素材、製品などに関心が集まっている」と事務局はコメントしている。来年は2013年6月25日から27日、上海での開催となる。「NPC」は中国保健協会が協力しており、本紙などでも同展への日本パビリオン開設に向け、紹介を進めていく。(詳細は海外ページでの連載参照)

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