脳サポート素材、「健康長寿」支える主役へ
大豆レシチン、フェルラ酸、DHA、ヤマブシタケ、アナトー豆など続々
健康長寿を延伸するための重要施策として浮上しているのが認知症対策だ。
厚生労働省によると、認知症の高齢者は2010年の280万人から、2020年には410万人にまで
増加すると推計。高齢者に多いアルツハイマー型認知症や、ストレス性疾患が引き金となるうつ病など、脳のトラブルを抱えている患者数は年々増加しており、これらの対策が介護医療費抑制の観点からも急務となっている。
国が成長戦略として掲げる「健康長寿社会の実現」に寄与する食品として近年注目されているのが、
脳機能改善、抗うつ、抗認知症などに関するバックデータを持つ脳サポート素材だ。
健食市場では老化に伴う記憶力低下の問題や、抗うつ、認知症対策などを目的とした機能性素材や
末端製品の提案が活発化している。
「セルフメディケーションを推進する上で、OTC医薬品でカバーできない脳サポートの領域については、
サプリメントが大きな役割を果たせる」(薬系大手卸関係者)との見方も出ている。